2年ぶりの海藻「ツルモ」です!!
輪島の海では昨年、「ツルモ」が見当たりませんでした。
今年はどうだろう、と心配でしたが、海から丸々と成長した「ツルモ」が届きました。
太さ2~3mm、長さは1~2m、なかには3mを越すのもあります。1年生の海藻で、春から梅雨ごろまでが採取時期です。
ぬめりが強く、食感はジュンサイに似ています。乾燥すると、昆布の香りと食感があります。
輪島では、海女が海から刈り取ってきて、保存用にうすく丸めて、晴れた日に道端で乾燥していました。干したつるもを保存して、必要な時に必要なだけ取り出し、水にさらして表面の黒い灰汁を抜いて白くして、味噌汁や鍋物に使っていました。特に「つるもと打ち豆」の味噌汁が好評です。最近は「生のつるも」も味噌汁や酢の物などに使われるようになってきました。
食用にしているのは、全国でも輪島周辺だけでしたが、テレビで紹介されてから、わずかながら全国に流通するようになってきています。
能登地方の民宿や旅館では、味噌汁や鍋料理、とくに海藻鍋の1品に使われるようになっています。
最近は「生のつるも」も味噌汁や酢の物に使われるようになってきました。
私たちは、「生のつるも」の方が有効成分が多いことがわかったので、「生つるも」の佃煮などを作っています。(つづく)