岩海苔の季節 能登は海藻王国

 陸では夏に緑がしげり、冬は枯れますが、海のなかは正反対です。
 冬はジャングルのように海藻が繁茂します。
 主役は岩海苔。1枚700円前後の高級品です。
 岩場に生えているものを指先でひとつまみずつ摘みます。能登半島の外浦はどこでもとれますが、その3倍ぐらい肉厚なのが舳倉島の海苔です。乾燥した海苔を10枚重ねると5センチほどになります。
 さっとあぶって、繊維が長いからまな板の上でちょっと切って、みりんと酒と醬油を入れて水分を含むとフワーッとふくらみ、梅干しぐらいの海苔が茶碗いっぱいになります。
 熱々のごはんを海苔ででくるむと、ふやけて水分を吸ってふくらんで、おにぎりが海苔畑になり、岩場に海苔がぶらさがっているみたいです。
 海美味工房ではお茶漬けに入れています。
 能登半島では約20種の海藻を食べ、伊勢とならんで日本一の海藻王国です。
 海美味工房では、カジメとアカモクとツルモとワカメの佃煮をつくっています。活用法はHPにレシピを載せています。

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