エゴの寒天づくり
年末から年始にかけては香箱かに(雌がに)を使った「香箱かにご飯の素」が大好評で、製造にてんてこまいでした。おかげさまで完売しました。(香箱かにご飯の素http://umikobo.net/?p=1051)
真冬は余裕があるので、エゴという海藻で寒天をつくっています。
エゴは夏場にとれます。輪島周辺にも生えていますが、50キロ沖の舳倉島のエゴは野性的で肉厚です。ただ最近は減ってしまって、昨春仕入れたときに「今年とれんかったら、こんで終わりかも」と言われました。
浜でも石やゴミを取りのぞいてくれますが、海美味工房でも細かいごみを手で取りのぞいています。
鍋でゆでてドロドロに溶かして、容器で冷ましたらできあがりです。
私たちが子どものころ、砂糖は高級品だから、味噌や醬油で食べていました。
からし醤油も定番ですが、糖蜜やジャムをつけてデザートにしても楽しめます。
エゴは褐色ですが、輪島の漁師さんは乾燥させて水にさらして色を抜きます。こうすれば煮汁に色がつきません。
でも本当は色を抜かない方が、フコダインやミネラルが豊富です。
海美味工房のエゴの寒天は、賞味期限が短いので、輪島の農協にだけおろしています。
今回はゆずみそをかけてみました。